これまでES細胞を治療目的に使う場合は、まず「クロー
ン歴」を作成した。それは、患者の体細胞(精子や卵子など
の生殖細胞でない細胞)から抜き取った細胞核を、除核卵細
胞く核を除いた卵子)に移植した後、電気刺激などを与える
ことで細胞内物質を融合させて作る。そのために、他人から
卵細胞をもらう必要があった。また、ク□ーン歴ができた場
合、これを他人の子宮に移植すればいわゆる“ク□ーン人間“
ができるという点が、論議を呼んでいた。今回の方法では、
この2つの問題点を解決できる可能性があるという。8月
23日の『朝日』タ刊に載った記事によると、今回の方法で
できた融合後の細胞は、まだ皮膚細胞とES細胞双方の遺伝
情報をもつという。だから、移植による拒絶反応を起さない
ためには、ES細胞側の遺伝情報を除かなければならす、そ
れが今後の課題らしい。
この2つの実例により、今後の再生医療が、受精卵や卵子
を利用しない方向へと発展してくれることな望んでいる。
何回か石油の値段と関連してエネルギー問題を取り上げてきた。もちろん、私はこの問題の専門家ではないから、毎日変わる工ネルギー関連のデータなど入手できないし、ましてやそれの分析などは不可能である。ただ、化石燃料を主たるエネルギー源とする20世紀の方式を継続することは、地球温暖化を深刻化させる人類の自殺行為であるとの認識は正しいし、その認識は世界の趨勢となっていると思う。問題は、化石燃料から何へ移行し、その移行の緊急性はどれほどかという点であり、これに関しては様々な考え方がある。アメリカは京都議定書を拒否したにもかかわらす、最近になって「原発増設によって温暖化を防こう」などと言い出した。日本政府は、昔からそういう考えだ。しかし私は、原発の政治的リスク(北朝鮮やテロを思い出してほしい)と、環境に対するリスクの両面から、この考えには否定的である。その代わりに、再生可能の自然エネルギー(風力、太陽光、波力、潮力、地熱等)の利用に、官民一体で全力投球すべきと考えている。
なぜ「全力投球」かの理由の1つに、石油生産のピークがもうそこまで来ているとの認識がある。これは、一部の専門家が予測していることだが、まだ国際的な合意にいたっていない。石油の生産量は前世紀来、ずっと“右肩上がり”に上昇してきているが、ここ数年、その上昇ペースが芳しくない。
それどころか、世界の多くの油田では前年より生産量が落ちるという現象が起こっている。その中で、いわゆる“BRICs”と呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国等の国の経済が毎年のように2桁に迫る成長を続けているのである。
ロシアのプーチン政権は24日、5月9日の旧ソ連による対ドイツ戦勝70年に際し、受刑者らへの恩赦を決定した。プーチン大統領が4月9日に提案した恩赦を下院が承認した。
対象は、凶悪犯罪や詐欺・横領などを除く初犯の受刑者、執行猶予者、被告らで計35万~40万人に上るという。
政権を批判する著名ブロガーのアレクセイ・ナワリヌイ氏は、横領罪などで執行猶予付きの有罪判決を受けており、恩赦は与えられない。政権は反政権デモをめぐる受刑者も対象外とするなど、野党勢力に厳しい姿勢で臨んでいる。
ロシア当局が殺人容疑で拘束中のウクライナ空軍中尉ナディア・サフチェンコ最高会議議員も釈放されない。